【格言シリーズ】年商3億円で止まる会社と10億円を超える会社の決定的な差|会社は社長の財務力までしか伸びない。組織はリーダーの力量以上には伸びない、に学ぶ中小企業経営の要諦について徹底解説します【YouTube更新】
年商3億円で止まる会社と10億円を超える会社は、何が違うのか?
社長が月次試算表・資金繰り表・借入金明細を毎月自分で読み、自分の言葉で銀行に説明できる会社は、借入余力(銀行から追加で借りられる余地)が伸び、投資ができ、会社が伸びます。
動画では野村克也監督の格言「組織はリーダーの力量以上には伸びない」を「会社は社長の財務力以上には伸びない」と置き換え、社長の財務力を4段階に分けています。
年商の目安は、Lv1(丸投げ)が1億〜3億円で頭打ち、Lv2(決算書は読める)が3億〜5億円、Lv3(月次を読む)が5億〜10億円、Lv4(計画を語る)が10億円超も可能です。これは篠﨑氏の経験則です。
また、Lv1からLv3に上がった社長の会社は2〜3年で借入余力が倍になっており、3つの帳票を読む時間は月2時間で足りると語られています。
この動画の要点(篠﨑氏の発言から)
しのざき総研の篠﨑氏は
『社長の財務力が会社の上限である』
と指摘する(動画 1:30 付近/今回の結論。年商3億円で止まる会社と10億円を超える会社の差を、社長が数字を読めるかどうかにまとめた言葉。)
しのざき総研の篠﨑氏は
『税理士が作った資料を見るのではなく 自分で数字を読み、比べ、 原因を言うのが財務力』
と指摘する(動画 17:27 付近/月次試算表・資金繰り表・借入金明細の3枚を毎月読む話の中で、財務力とは何かを定義した発言。)
しのざき総研の篠﨑氏は
『ここを取り違えると、 会社は税理士の器で止まる』
と指摘する(動画 20:20 付近/税理士は数字を作るプロで、数字を読んで決めるのは社長の仕事だと説明した後の結論。)
しのざき総研の篠﨑氏は
『月末残高が月商の1ヶ月を切る月があれば その3ヶ月前に手を打つ』
と指摘する(動画 16:51 付近/資金繰り表の使い方。向こう6ヶ月の入金・支払い・返済・残高を見たうえでの助言。)
しのざき総研の篠﨑氏は
『社長が数字を学ぶのをやめた瞬間 会社の上限が決まります』
と指摘する(動画 21:24 付近/野村監督の「監督が学ぶのをやめたら、チームはそこで止まる」を中小企業の社長に置き換えたまとめ。)
よくある質問(この動画が答えていること)
Q. 会社の成長が年商3億円で止まるのはなぜ?
A動画では、年商3億円で止まる会社と10億円を超える会社の差は、商品力や営業力より「社長が数字を読めるか」で決まると解説されています。
社長が試算表・資金繰り表・借入明細を毎月読み、自分の言葉で銀行に説明できる会社は、借入余力が伸び、投資ができ、会社が伸びます。篠﨑氏はこれを「社長の財務力が会社の上限である」とまとめています。
Q. 「組織はリーダーの力量以上には伸びない」とはどういう意味?
A野村克也監督がくり返し語った言葉で、動画では「監督の器がチームの上限」と解説されています。
同じ選手でも監督が変わると成績が変わり、選手の力を引き出すのも腐らせるのも監督次第です。野村監督は現役時代から配球を研究し、監督になってもノートを書き続けました。選手には「なぜ?」と問い続けて考える選手を育てました。監督が全部決めるチームは、監督の器を超えられないと説明されています。
Q. 中小企業でいう「社長の器」とは何のこと?
A動画では、社長の器の正体は財務力だと解説されています。
商品力・営業力・技術力は幹部や現場でも伸ばせます。しかし、会社の数字を読み、資金の手を打ち、銀行に説明する力は社長しか持てません。篠﨑氏はもっと分かりやすく、借用証書に連帯保証人の名前を書けるかどうかだと述べています。事業承継の相談では、社長候補が怖がって書けないことがあるとも話しています。
Q. 社長の財務力で銀行の融資額は変わる?
A動画では、銀行は決算書と社長の説明力で融資枠を決めると解説されています。
同じ決算書でも、説明できる社長には多く、できない社長には少なく融資が出ます。社長の財務力が、そのまま会社の資金調達力になります。設備投資も人材採用も資金がなければ打てないため、借入余力が伸びない会社は投資ができず、年商が頭打ちになります。
Q. 社長の財務力レベルはどう判定する?各レベルの年商の目安は?
A動画では社長の財務力を4段階に分けています。
Lv1「丸投げ」は数字を税理士任せにして試算表を見ない状態で、年商1億〜3億円で頭打ち。Lv2「決算書は読める」は月次を見ていない状態で、年商3億〜5億円。Lv3「月次を読む」は月次試算表・資金繰り表・借入明細を毎月自分で読む状態で、年商5億〜10億円。
Lv4「計画を語る」は経営計画を自分で作り、進捗と差異を自分の言葉で説明できる状態で、年商10億円超も可能です。年商の目安は篠﨑氏の経験則とされています。
Q. 財務力のレベルごとに、銀行は社長をどう見ている?
A動画によると、Lv1の社長は「社長は数字を把握してない」と見られ、定性評価(数字以外の面の評価)で減点されます。
Lv2は「過去は語れるが今は分からない」と見られ、追加融資は慎重になります。Lv3は「今の状況を把握している」相談しやすい社長と見られます。Lv4は「先を見ている社長」として、支援対象で優先されると解説されています。
Q. 財務力のレベルを上げると、借入余力はどれくらい増える?
A篠﨑氏は動画で、Lv1の社長が年商10億円を超えた例は知らないと述べています。一方、Lv1からLv3に上がった社長の会社は、2〜3年で借入余力が倍になっていると語っています。
ただし、Lv1から一気にLv4まで行くのは難しく、たまたま行けてもそれを続けるのは大変だとも話しています。
Q. 社長が毎月チェックすべき資料は何?見るポイントは?
A動画では3つが挙げられています。
Q. 資金繰り表で資金不足に手を打つのはいつ?
A動画では、資金繰り表に向こう6ヶ月の入金・支払い・返済・残高を出し、月末残高が月商の1ヶ月分を切る月があれば、その3ヶ月前に手を打つべきだと解説されています。
足りなくなってからでは遅いとされています。篠﨑氏は、資金繰り表を作れない会社は、月次の損益計画と連動した経営計画を作れていないことが原因だと指摘しています。
Q. 借入金明細では返済負担をどう把握する?
A動画では、借入金明細を四半期ごとに確認し、年間返済額の合計と返済原資を比べて返済負担を把握すると解説されています。指示書では、返済原資を「税引後利益+減価償却費」としています。明細には、銀行別・借入別に残高・金利・毎月返済額・最終返済日・短期長期の別を載せます。
Q. 3つの帳票を読むのに、毎月どれくらい時間がかかる?
A篠﨑氏は動画で、月次試算表・資金繰り表・借入金明細の3枚を毎月読むだけでLv3になり、売上5億くらいになると述べています。かかる時間は月2時間で足ります。それでも時間が取れない経営者は、スケジューリングとタスク出しができていないと指摘しています。
Q. 税理士に任せていいこと、社長がやるべきことの境目は?
A動画では、税理士・経理に任せてよいのは、記帳・仕訳・月次試算表の作成、決算書・申告書の作成、資金繰り表の様式作りと入力、銀行提出資料の体裁を整えること、税務上の判断・節税の提案だと解説されています。
社長が手放してはいけないのは、試算表を読んで変化の原因を自分で言うこと、資金繰りの先読みと資金の手を打つ判断、借入の短期長期の使い分け、銀行面談での説明と交渉、経営計画の数字と根拠を自分の言葉で語ることです。
Q. 財務を税理士に丸投げしていると何が問題?
A動画では、社長が手放してはいけないことまで税理士に任せている社長はLv1だと解説されています。
税理士は数字を作るプロで、会社の数字を読んで決めるのは社長の仕事です。ここを取り違えると、会社は税理士の器で止まります。
また、AIで経営計画をいくらでも作れるようになっても、自分の言葉で言えなければ意味がないと注意しています。
Q. 社長の財務力を上げるために、今日から何をすればいい?
A動画では3つの行動が勧められています。
それだけで銀行の評価は変わるとされています。
Q. 社長の財務力は生まれつき?後から伸ばせる?
A動画では、社長の器は生まれつきではなく、財務力は学べば上がると解説されています。
篠﨑氏は、33年間で見てきた伸びた会社の社長は、例外なく途中で数字を学び直した社長だったと述べています。そのためには自分の力を定点観測して知っておくことが大事だとし、会社の器が大きくなっても驕らないよう注意を促しています。
解説者
篠﨑啓嗣(株式会社しのざき総研)
財務博士・元銀行員(株式会社しのざき総研 代表)。専門分野:財務・銀行融資。
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