【銀行新規開拓シリーズNo3】自力で銀行を開拓できた社長ほど誤解している「例外」の正体を元銀行員が解説します【YouTube更新】
社長が自力で銀行を新規開拓できた「例外」は、資金調達の方法として当てにしてよいのか?
篠﨑氏は、自力でも入口が開くルートは4つあると解説します。
ただし保証協会は入口を開くだけで、保証枠・金額・期間に制約があり枠は使えば減り、保証料も上乗せされ、プロパー融資(銀行が自己リスクで出す融資)には直結しないと語られます。
公庫は民間銀行と審査の軸が異なりメイン行との関係を問われにくい一方、預金口座がないノンバンクのため民間の取引行は増えないと説明されます。紹介や声かけは「向こうから来るのを待つ構造」で、資金が必要なタイミングで発生する保証がありません。
そして例外に再現性がない理由として、①属人性、②タイミング、③エリアの3要因が挙げられます。動画では「運・人脈・時期」に会社の資金調達を預けてよいのかが問われ、自力開拓では時間・情報・格の3つを失うと解説されています。
この動画の要点(篠﨑氏の発言から)
しのざき総研の篠﨑氏は
『今回の結論は 例外は確かにあるんですよ/必要な時に使える 再現性がない』
と指摘する(動画 2:27 付近/第3回の結論。自力開拓の成功例を否定はしないが、資金調達の設計としては使えないという整理)
しのざき総研の篠﨑氏は
『協会枠は「一度きりの切り札」/使い方の順番を間違えると/後で困るので気をつけてください』
と指摘する(動画 8:20 付近/信用保証協会付き融資の限界(枠は使えば減る・プロパーに直結しない)を説明した直後の助言)
しのざき総研の篠﨑氏は
『公庫は補完のルートであって 民間の取引行を増やす手段ではない』
と指摘する(動画 9:58 付近/日本政策金融公庫はノンバンクで日常の決済・資金繰りの相談相手にならないと解説したまとめ)
しのざき総研の篠﨑氏は
『だから使えるときは強い/しかし、使いたいときに使えるとは限らない』
と指摘する(動画 11:22 付近/取引先の紹介と銀行からの声かけが「向こうから来るのを待つ構造」だと説明した結論)
しのざき総研の篠﨑氏は
『例外を狙うのは宝くじを買うのに似てます/当たる人は当然います/けれどそれは、事業の資金調達の 設計とは呼べません』
と指摘する(動画 14:32 付近/第3回のまとめで語られた篠﨑氏の視点)
よくある質問(この動画が答えていること)
Q. 自力で銀行を新規開拓できた例外はあるのですか?
A動画では「例外は確かにあるんですよ」としつつ、「必要な時に使える再現性がない」のが結論だと語られています。
篠﨑氏は例外について「結局だって『ワンオブゼム』じゃん」と表現し、たまたま開拓できた事例を資金調達の設計と混同しないよう注意を促しています。まとめでも「例外を狙うのは宝くじを買うのに似てます」「当たる人は当然います」と述べられています。
Q. 自力でも銀行の入口が開く例外にはどんなルートがありますか?
A動画では例外は4つあると解説されています。
Q. 制度融資や信用保証協会付き融資は、取引のない新規の銀行でも使えますか?
A動画では、自治体・協会という窓口が最初から用意されているため行きやすく、協会保証が信用を補完するので新規でも検討の土俵に乗ると解説されています。
創業・小規模・特定業種向けのメニューがあり、銀行にとってリスクが低いため稟議のハードルも下がります。ただし役所は「金融機関に口座お取引あるんですか」としか聞かず、ケースによって紹介してくれることもあるという程度で、信用金庫と地銀では対応も異なり「ケースバイケース」だと語られています。
Q. 信用保証協会付き融資の限界は何ですか?
A動画では4点が挙げられています。
篠﨑氏は「協会枠は『一度きりの切り札』」であり、使い方の順番を間違えると後で困ると注意を促しています。
Q. まだ融資取引が一つもない会社は、どこから始めればいいですか?
A動画では「まずは融資取引がないんだったら公庫に行くべき」と語られています。
ただし公庫に行く前に民間金融機関で口座を開いておかないと返済の引き落とし口座を指定できません。
新規先や無借金の場合は、いらない資金でも公庫の長期融資を受け、その口座に融資実行の入金と返済の引き落としが記録されることで、民間側から「口座返済の指定をいただいていますが今後ご予定ありませんか」と声がかかることがある、という使い方が紹介されています。
Q. 日本政策金融公庫を使うメリットは何ですか?
A動画で挙げられているのは4点です。
ただし協調はメインバンクと公庫の組み合わせであって、「公庫+新規の金融機関」という形にはなりづらい点は覚えておくべきだと補足されています。
Q. 日本政策金融公庫の限界は何ですか?ノンバンクとはどういう意味ですか?
A動画では、公庫の借入が増えても民間の取引行は増えず、日常の決済・資金繰りの相談相手にはならないと解説されています。
理由は公庫がノンバンクだからで、ノンバンクとは預金取引と融資取引のどちらか片方がないことを指します。セブン銀行は貸し出しをしていないためノンバンク、オリックスもノンバンク、オリックス銀行は両方やっているのでバンク、公庫は預金口座がないのでノンバンク、と例が挙げられています。
制度の目的に合う資金でなければ使えず、民間から「公庫頼み」の印象になる場合もあると注意されています。
Q. 取引先や仕入先からの銀行紹介は、どうやって生まれるのですか?
A動画では、篠﨑氏が銀行員時代に実際に使っていた手法として語られています。
儲かっている取引先の社長のところへ行き、勘定科目から自分の担当エリアにある会社を見つけて「力関係どうなん」と聞き、立場が上だと分かれば「紹介してくれ」と依頼する。事前に帝国データバンクで点数を調べたうえで、融資先の取引先数を増やしたいと理由も伝える。
社長から「1本電話入れといて」と一言もらうだけで話が全然違うと説明されています。
Q. 銀行のほうから声がかかる会社には、どんな共通点がありますか?
A動画では共通点は「外から見えている」ことだと解説されています。具体的には、決算公告や業界紙で数字が見える、既存先の取引先として名前が出る、設備投資や採用の動きが外から分かる、地域で評判がある、の4点です。業界は狭いため、銀行員がお客さんのところへ行って聞けば分かってしまう、とも語られています。
Q. 紹介や銀行からの声かけを資金調達の手段として当てにしてよいですか?
A動画では、紹介は経緯を説明できるので話は進むものの、紹介者との間に商流上の力関係が生まれ、条件や金額を自社で選びにくくなると指摘されています。
紹介も声かけも「向こうから来るのを待つ構造」であり、資金が必要なタイミングで発生してくれる保証はありません。「使えるときは強い。しかし、使いたいときに使えるとは限らない」というのが動画の整理です。
Q. なぜ自力開拓の成功例には再現性がないのですか?
A動画では3つの要因が挙げられています。
この「運・人脈・時期」に会社の資金調達を預けてよいのかが論点だと語られています。
Q. 自力で銀行を回ると、何を失うことになりますか?
A動画では失うものは「時間・情報・格」の3つだと解説されています。
時間は、アポ取り・面談・資料の追加提出・待機で数週間から数か月かけて結果ゼロということが普通に起きる。情報は、銀行が本当の謝絶理由を伝えないため、何を直せばよいのか分からないまま次の銀行へ回ることになる。
格は、断られた履歴と複数行を回った事実から「急いでいる会社」という印象が残り、次の交渉の土俵が下がる。失った3つは後から取り戻すのが難しいとされています。
Q. 銀行との面談で、服装や見た目は融資に影響しますか?
A動画では影響すると語られています。
銀行は反社チェックを行い、「疑われたら罰するのが金融機関」だという前提で、体に彫り物がある場合は絶対に見えないようにする、派手な車で銀行に行かない、チャラチャラした服装はダメ、と具体的に挙げられています。
篠﨑氏自身も先日の面談で半ズボンとかりゆしのような涼しい格好をして相手に嫌な思いをさせたとし、自戒を込めて謝罪する場面があります。
Q. しのざき総研から銀行を紹介してもらうにはどうすればいいですか?
A動画では「面談に来てください」「面談に来ない限り、絶対しません」と明言されています。理由は反社チェックをしなければならないためです。会社に必要なのは、必要になったときに動かせる再現性のあるルートであり、それがしのざき総研を活用した紹介になる、という流れで説明されています。
解説者
篠﨑啓嗣(株式会社しのざき総研)
財務博士・元銀行員(株式会社しのざき総研 代表)。専門分野:財務・銀行融資。
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