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【第二地銀シリーズNo.2】第二地銀34行に残された3つの道|第二地銀再編の全体像について元銀行員が解説します【YouTube更新】

第二地銀34行はこれからどこへ向かい、取引している社長には何が起きるのか?

この動画の結論

第二地銀34行は「大手グループの傘下に入った安泰11行」「SBI新生銀行を中核とする第4のメガバンク構想に参加した6行」「行き先未定の17行」の3つの道に分かれた、と動画では解説されています。

結論は「再編は銀行だけの話ではなく、社長の融資条件・担当者・審査の物差しが変わる出来事」であり、まず自社の取引行が3つのどこにいるかを確かめれば次の5年に起きることが読める、というものです。

背景には金利のある世界があり、メガバンク・第一地銀の多くは利ざや拡大で好調な一方、第二地銀には

①金利上昇による有価証券の含み損増加、
②2026年7月に破産手続きに入った決済代行「全東信」関連の損失計上、
③預金獲得競争による預金減少という3つの逆風が吹いています。

東和銀行(群馬)は国債の含み損処理で244億円の赤字(2026年3月期)、きらやか・仙台・豊和の3行は公的資金を抱えています。元銀行員の篠﨑氏は、行き先未定17行の多くは第一地銀の傘下に入ると言い切り、金融庁が示す「総資産20兆円・20グループ」の時代に向けて再編が続くと見ています。

再編時に社長に起きるのは、担当者交代・審査基準の変更・審査の厳格化・競合減少による交渉力低下・行員の退職の5つで、「統合は銀行にはスタート台、社長には取引条件見直しのスタート」と締めくくられています。

この動画の要点(篠﨑氏の発言から)

しのざき総研の篠﨑氏は

『再編は銀行だけの話じゃないんですね 社長の融資条件・担当者・審査の物差しが変わる出来事だってところを』

と指摘する(動画 1:13 付近/動画冒頭で篠﨑氏が今回の結論として提示した言葉。再編を社長自身の問題として捉える視点。)

しのざき総研の篠﨑氏は

『私の視点は、まず自社の取引行がこの3つのどこにいるのかを確かめる それで次の5年に 起きることが読めるわけね』

と指摘する(動画 7:06 付近/34行が3つの道に分かれた全体像を示した後、社長が最初にすべき確認として助言した部分。)

しのざき総研の篠﨑氏は

『運用商品の勧誘は 当然増えるだろうね 保険・投資信託の付き合いは融資にプラスにならないから』

と指摘する(動画 16:19 付近/SBIと組んだ6行について、社長への影響を篠﨑氏の視点として語った部分。)

しのざき総研の篠﨑氏は

『多くは第一地銀の 傘下に入ると思う、私は これは言い切る』

と指摘する(動画 19:54 付近/行き先未定17行と非上場の第二地銀の今後について、元銀行員としての予測を断言した部分。)

しのざき総研の篠﨑氏は

『統合は銀行にはスタート台 社長には 取引条件の見直しのスタートになる』

と指摘する(動画 23:49 付近/再編時に社長に起きる5つのことを挙げた後、篠﨑氏の視点として締めくくった言葉。)

よくある質問(この動画が答えていること)

Q. 第二地銀34行は今どういう状況に分かれているの?

A動画では、現在残っている第二地銀34行は3つの道に分かれたと解説されています。

①大手行・大手地銀グループの傘下に入り経営が安泰な11行(統合予定の2行を含む)、
②SBI新生銀行を中核とする「第4のメガバンク構想」に資本業務提携で参加した6行、
③出資や提携の動きはあるものの合従連衡には至っていない行き先未定の17行です。

17行は34行のちょうど半数にあたります。篠﨑氏は、まず自社の取引行がこの3つのどこにいるかを確かめることで、次の5年に起きることが読めると述べています。

Q. 金利のある世界で第二地銀にはどんな逆風が吹いている?

A動画では、メガバンクや第一地銀の多くが日銀の利上げによる利ざや拡大で業績好調である一方、第二地銀には3つの逆風があると解説されています。

①金利上昇で国債などの有価証券の含み損が増加、
②2026年7月に破産手続きに入った決済代行「全東信」関連の損失計上、
③預金獲得競争が激しくなり一部の銀行では預金が減少、の3点です。

篠﨑氏は、国債の保有割合が自分たちの体力より高い金融機関は赤字になるかもしれないと言われており、有価証券報告書で国債の保有残高を必ず見るよう勧めています。

また、直近3年間の預金残高推移はAIで調べられるとも述べています。

Q. 政策金利は今後どこまで上がると見られている?

A動画では、政策金利が今0.25%上がって1.25%になり、今後1年間で0.75%ぐらい、2%程度まで上がると言われていると解説されています。篠﨑氏は、そうなれば国債の含み損はさらに膨らみ、損切りできればいいが内部留保の蓄積が少ない銀行にはそれができない、と第二地銀にとっての深刻さを指摘しています。

Q. 東和銀行の244億円の赤字はどう見ればいい?

A動画では、群馬県の東和銀行が国債の含み損処理によって244億円の赤字(2026年3月期)になった例が紹介されています。ただし篠﨑氏は、だからといってこの銀行がどうにかなるということではなく、当然利益の積み増しはあり、あくまで赤字になった一つの例として挙げたとフォローしています。

Q. 公的資金を抱えている第二地銀はどこ?それはどういう意味?

A動画では、公的資金を抱える第二地銀として山形県のきらやか銀行、宮城県の仙台銀行、大分県の豊和銀行の3行が挙げられています。きらやか銀行と仙台銀行はホールディングスを組んでいます。篠﨑氏は、銀行が公的資金を抱えている状態は、中小企業が資本性劣後ローンを入れているのと同じだと例えて解説しています。

Q. 大手グループの傘下に入った第二地銀11行はどこ?

A動画では、安泰な11行として次の組み合わせが解説されています。

横浜FG(コンコルディア)傘下の東日本銀行・神奈川銀行、台湾の大手金融グループ傘下の東京スター銀行、りそなHDのみなと銀行、ふくおかFGの熊本銀行・福岡中央銀行、西日本FHの長崎銀行、山口FGのもみじ銀行、いよぎんHD(2027年4月統合予定)の愛媛銀行、しずおかFG(2028年4月統合予定)の名古屋銀行、TSUBASAアライアンスに入る北洋銀行(第二地銀最大)です。

篠﨑氏は静銀と名古屋、伊予銀と愛媛は良い組み合わせだと評価しています。

Q. 北洋銀行はなぜ第二地銀なのに北海道で大きいの?

A動画では、北海道ではかつて北海道拓殖銀行が一番大きかったが、バブル後に破綻し、東京など本州部分は中央信託銀行に、北海道内は北洋銀行に吸収されたと解説されています。

さらに札幌銀行も今はなく、北海道銀行以外は北洋銀行のグループに入ったため、第二地銀でありながら北海道銀行より大きな規模になっている、というのが篠﨑氏の説明です。

Q. 取引銀行が大手グループの傘下に入ると社長に何が起きる?

A動画では、傘下入りで社長に起きることとして4点が解説されています。

①審査・格付が親グループの物差しに寄る、
②店舗・システム統合で担当者が替わる、
③地元ならではの小回りが薄まりやすい、
④一方で資金量と商品の幅は広がる、です。

篠﨑氏は、年商規模の小さい会社が今まで第二地銀をメインにしていた場合、提携関係によって銀行からの見られ方がガラッと変わることはなきにしもあらず、と注意を促しています。

Q. SBIの「第4のメガバンク構想」に入った第二地銀はどこ?元銀行員はどう見ている?

A動画では、SBIと手を組んだ6行として島根銀行、福島銀行、東和銀行(群馬)、きらやか銀行(山形)、仙台銀行(宮城)、大光銀行(新潟)が挙げられています。

構想全体は9行で、うち6行が第二地銀です。協業の中身は金融商品販売・有価証券運用・ファンド組成・システム共同利用・デジタル化・共同店舗・地域再生など。

篠﨑氏は詳細はノーコメントとしつつ、エリアが隣接しない銀行同士が組んでも地域金融として何ができるのか疑問で、スケールメリットを感じないと述べ、銀行で大事なのは人的資質だと指摘しています。

Q. 銀行から保険や投資信託を勧められたら融資にプラスになる?

A動画では、SBIと組んだ銀行では運用商品の勧誘が当然増えるだろうと予測した上で、保険・投資信託の付き合いは融資にプラスにならない、と篠﨑氏がはっきり述べています。金融機関から言われたからといって付き合いで加入することには注意が必要だ、という趣旨の解説です。

Q. 行き先未定の第二地銀17行はどこ?今後どうなる?

A動画では、行き先未定の17行として北日本・大東・栃木・京葉・富山第一・静岡中央・あいち・トマト・西京・徳島大正・香川・高知・佐賀共栄・豊和・宮崎太陽・南日本・沖縄海邦が挙げられています。

動きとしては業務提携(京葉銀行×りそなHD)、出資(宮崎銀行→宮崎太陽銀行、東邦銀行→大東銀行、Plan・Do・See→富山第一銀行)、統合解消後の規模拡大が課題(トモニHD、あいちFG)、単独非上場4行(静岡中央・西京・佐賀共栄・沖縄海邦)があります。

篠﨑氏は「多くは第一地銀の傘下に入ると思う、これは言い切る」と述べ、信用金庫を吸収して規模拡大する可能性にも触れています。

Q. 京葉銀行はなぜりそなホールディングスと組んだの?

A動画では、りそなは神奈川県と千葉県で横浜銀行と千葉銀行が苦手であり、一方の京葉銀行は千葉県内で千葉興銀と千葉銀行が「神奈川でいう横浜銀行と神奈川銀行」のような関係になった結果、取り残された形になっていると解説されています。

そのため、りそな側から見れば「こっちの水は甘いぞ」と京葉銀行に働きかけているのかもしれない、というのが篠﨑氏の見方です。

Q. 第二地銀が単独で生き残る道はある?

A動画では、篠﨑氏が昔から言っている第二地銀の生き残り策として「ミドルリスクを取る」モデルが解説されています。

具体的には、行員の財務会計リテラシーを高めた上で、1000万円〜3000万円をプロパーで金利5〜7%で貸し、経営計画や試算表の提出、粉飾しない会計事務所との付き合いを条件にし、保証協会付きとプロパーを抱き合わせでリスクを取る形です。

加えて、融資のリードタイムを短くする代わりに手数料を取るというスピード面の工夫も挙げています。こうしたことができる銀行であればケースによっては生き残れるかもしれない、との見立てです。

Q. 金融庁は地方銀行をどうしたいと考えている?

A動画では、金融庁が「地銀は総資産20兆円・20グループの時代」を打ち出しており、篠﨑氏が在籍した群馬銀行と第四北越銀行の統合で総資産20兆円になり第4位と言われていると解説されています。

また金融庁の指針を見ると、地方銀行には融資・コンサル・人材を中核に「地域創生のオーガナイザーになりなさい」という方向しかないと篠﨑氏は捉えています。金融は護送船団方式の呪縛から逃れておらず、銀行業の免許を出すのは金融庁であるため、おおむね20行ぐらいのグループになるのは間違いない、との結論です。

Q. 取引銀行が再編されたら社長には何が起きる?どう備えればいい?

A動画では、再編時に社長に起きる5つのことが解説されています。

①担当者が替わり、会社を一から説明し直す。
②融資方針・審査基準が変わり、これまで通った融資が統合先の物差しで通らない。
③旧行の不良債権を抱え、審査の厳格化・回収が進む。
④競合が減り、金利・期間の交渉力が落ちる。
⑤吸収された側の行員が辞め、会社の事情を知る人が銀行からいなくなる。

篠﨑氏は「統合は銀行にはスタート台、社長には取引条件見直しのスタート」であり、内容の悪い会社はより大変になるので、今から財務内容を良くして銀行から選ばれる努力をするよう呼びかけています。

解説者

篠﨑啓嗣(株式会社しのざき総研)
財務博士・元銀行員(株式会社しのざき総研 代表)。専門分野:財務・銀行融資。

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